デジタルキューブグループ 広報のタカバシです。
今回は、デジタルキューブグループでは2人目、デジタルキューブとしては初めての産休・育休取得者である恩田さんにお話を伺いました。
インタビューをお仕事編とプライベート編に分け、コーポレートサイトはお仕事編として、主に産休・育休取得前に不安だったこと、また業務や制度についてまとめています。
※内容は2024年6月の取材時点のものです。
プライベート編「産休・育休、どうでした? デジタルキューブ初の産休・育休取得者に訊いてみた。」はこちら
恩田 淳子(おんだ じゅんこ)
- 2020年7月入社
- 社長室 人材開発担当
- 産前産後・育児休業期間: 約6ヶ月間(2023年9月下旬〜2024年3月末)
- 趣味: 数年前に大型二輪免許を取得したので、バイクで走ること。ビーナスライン、やまなみハイウェイ、その他日本の名道を走るチャンスを狙っている。
産休・育休取得前を振り返って
── まずは、デジタルキューブに入社してからのお仕事について教えてください。
前職の在籍時に、デジタルキューブ代表の小賀さんに誘われる形で2020年7月に入社しました。
入社後は受託開発のプロジェクトマネジメントオフィスとして、大小さまざまな規模のプロジェクトのタスク管理やその進捗の管理、リソースや品質の管理、お客様とのコミュニケーションといった業務を3年ほど担当していました。そのかたわら、社内のコミュニケーション活性化や新たに入社したメンバーが活躍しやすい環境づくりをしたいという想いから、全社合宿や新入社員歓迎会を企画していたところ「人材開発をやらないか?」と代表から打診されて2022年の秋から人材開発担当となり、現在に至ります。
人材開発となってからは、人事制度の策定や目標管理制度の運用、1on1 の浸透、社内向け勉強会の開催、合宿の企画、人材採用…といったことを、各所と連携しながら行なっています。
── 産休・育休の取得にあたって、不安なことはありましたか?
30人ほどの会社ですが、取得そのものについては何ら不安はなかったです。
入社前から「どんなタイミングであっても、もし妊娠したら迷わず産休を取得します」というのは会社に伝えていましたし、創業以来フルリモートワーク・フルフレックスで、男女関係なく家庭や個人の状況に合わせて柔軟に働ける環境でした。皆さんの理解もあり、休業を申請しやすい環境だったと思います。
ただ、実際に休業することに関しては、正直言って不安しかなかったです。でも、全部杞憂というか、結果的に何とかなったし、何とかしてもらえたという感じです。
── 休業することに対する不安というのは、具体的にどんなものでしたか?
アイデンティティの不安というか、キャリアが中断することや自分が変わってしまうことに対する不安でした。
自分が休んでいる間に自分の仕事がなくなるんじゃないか、そもそも無事に産めるのか、産めたとしてちゃんと母親になれるのか、母親になれたとしてこれまでのように仕事ができるのか、できないとしたらどうするか…という、出口のない不安感が常にありました。
とはいえ、育児経験のある社員や、前職のママ友から話を聞く機会もあり、きっと何とかなるだろう、周りを頼りながら何とかしよう、と腹を括りました。
引き継ぎや手続きについて
── 休業前の業務引き継ぎについてはどうでしたか?
引き継ぎの問題や不安は全くなかったです。目下のミッションだった人事制度設計が終わったタイミングだったというのもありましたが、細かい業務引き継ぎは、タスク管理ツールとして使っているBacklog の Wiki や課題に残しておくことでなんとかなりました。
元々「各自のタスクは Backlog の課題にしておこう」というカルチャーがあったのが良かったと思います。作ったばかりの目標管理の運用についても、事前にスケジュールを組んでおいたので、大きな問題は起きなかったようです。
ひとつラッキーだったのは、新入社員向けの入社時研修です。
── と、いいますと?
それまでは、新入社員向けの入社時研修で、仕事の進め方については口頭伝承でやっていたのを、産休取得前に「誰でもできるように資料化しておこう」と Google スライドを使ってフォーマット化したんですね。
そのスライドを、産休に入る直前の9月頭に実施した入社時研修で利用したのですが、その時に研修を受けた管理部配属のアヒルさんがこういった研修ができそうだったので「来月から私がいないんだけど、この研修やってみない?」と振ってみたところ「自分で良ければやりますよ!」と言ってくれて。
入社したばかりで申し訳ないとは思いつつ「じゃあ、よろしく!」とお願いしました。今思えばかなりの無茶振りだったと思うんですが、引き受けてくれた彼女にはとても感謝しています。
というわけで、環境と人に恵まれて、引き継ぎには苦労せずに産休に入ることができたと感じます。
── 産休・育休の手続きはどのように行いましたか?
正直なことを言うと、私のケースまで、産前産後休業と育児休業の申請フローがなかったんですよね。
── それまで取得した人がいなかったから、ということですか?
はい。規定自体はあったものの、申請実績がないために明確なフローがないという状態でした。私も産休育休・介護休暇に関する本を読んで、申請フォームをどうしましょうか、と管理部に相談して…。結果、労務管理で利用している SmartHR を使ったシンプルな申請フローを作ってもらいました。
一般的には紙の申請書を印刷して、記入して捺印して上長に回覧して…というフローになると思うんですが、フルリモートワークの会社らしく、情報を Web に集約してお互いに手間のないように最小限の手続きで完了させよう、という思想でフローを組んでもらえたのはありがたかったです。
一部、どうしても書面の提出が必要になる場面もありましたが、管理部の労務担当から自宅に送ってもらった書類一式に「ここにこれを記入してください」「ここに捺印してください」という指示を付箋に書いてある状態で送ってもらえたので、迷わずに書類を記入することができました。
労務担当の方には「いついつこういう書類を送るから、返送してください」とか「そろそろ手当が支給されるはずです」といった連絡をもらえるなど、細かな配慮をしてもらえて非常にありがたかったです。
── 復帰のタイミングや、復帰後の働き方について教えてください。
保育園の入りやすさを考慮し、子供が0歳のうちに復帰した方がいいかなと考え、ママ友や夫にも相談して、2024年4月に生後半年弱で復帰しました。
これは個人的な失敗なんですが… 復帰日を4月1日としたのですが、ならし保育というものを全く理解していなかったんですよね。なので復帰当日の4月1日は入園式が朝10時までに終了して仕事どころではなく、2日以降も保育時間が短く仕事の時間がほとんど取れず焦りました。
労務担当からは「復帰時期を後ろにずらすことも可能ですが、どうしますか?」という打診もしてもらいましたが「有給もまだあるし、なんとかなるだろう!」と、そのまま仕事をさせてもらうことにしました。
ならし保育終了後は、勤務時間は 10:00〜17:40 で、どうしても急ぎで自分がやらなければならないタスクが発生したら、夜に対応する形でやりくりしています。
復帰後の1日のスケジュール
5:00ごろ 起床
8:00ごろ 登園準備
9:00ごろ 夫が子供を保育園へ預ける。準備ができしだい勤務開始
10:00〜17:40 勤務
17:40 保育園へお迎え
18:00〜21:00 家事育児対応
21:00〜23:00 寝かしつけ。その日中に終わらせなければいけない仕事があれば対応
23:00〜24:00 自由時間・就寝
──復帰のエピソードがあれば教えてください。
復帰前に、上長である小賀さんに面談をお願いした時に「まずは自分のリズムを整えてほしい。あなたのリズムができていれば周りもそれに合わせられるから」と言われたのが印象的でした。
ですので、まずは自分のリズムを整えよう、限られた時間の中で期待値に応えよう、と意識してタスク管理をし、最小の時間で求められる期待値を出せるよう意識しています。また、上長や同僚と 1on1 の機会を設け、私の動き方に問題はないか、もっとできることはないか、色々な視点からフィードバックをもらうように心がけています。
労働時間が短くなったことを言い訳にしたくないですし、仕事が忙しいからと子供と過ごす時間を減らすというのもそれはそれで違うと思うので、両方のバランスを考えて、今やるべきことを見極めながら、自分がコントロールできることにフォーカスして動くことを意識しています。
とはいえ、復帰して2ヶ月ほどなので、現在進行形で悩みながら試しながらなんですが…。
── デジタルキューブはフルリモートワーク、フルフレックスですが、産休・育休前後の働きやすさはどうでしょうか?
とても働きやすいと感じます。
創業以来フルリモートワーク・フルフレックスで、性別関係なく柔軟に働ける環境なので、通院に伴う中抜けもしやすかったですし、急な予定変更があっても柔軟に対応することができました。
復帰後についても、例えば子供がなかなか保育園でミルクを飲んでくれなかったり体調不良になったりで、急なお迎えがあることも多少あるのですが、いったん中抜けして終わっていないタスクは別の時間に対応するか、誰かにお願いするかして、なんとかやれています。
── デジタルキューブでの産休・育休取得1号として、これからライフイベントが待ち受ける人に向けて思うことはありますか?
主にデジタルキューブで今働いている人をイメージしてになりますが、後に続く人たちがしんどくないようにしたいというのは強く思っています。その人の意思をちゃんと通せて、それを組織としてサポートできるように、仕組みや体制をアップデートしていける会社にしていきたいですね。
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