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Seiji Akatsuka

Shifter導入事例:株式会社メディアジーン様・株式会社インフォバーン様

Shifterによる課題解決により、本来の業務に注力し「本質的なクリエイティブを見直せる」体制に

(左から) デジタルキューブ 小賀、インフォバーン 中谷智美様、メディアジーン 柏木朋子様、インフォバーングループ本社 大川省太様、デジタルキューブ 赤塚

株式会社メディアジーン(インフォバーングループ)
本社/東京都渋谷区円山町23-2 アレトゥーザ渋谷
コーポレートサイト/https://www.mediagene.co.jp/

株式会社インフォバーン
本社/東京都渋谷区円山町23-2 アレトゥーザ渋谷
コーポレートサイト/https://www.infobahn.co.jp/

株式会社メディアジーンは、ビジネスニュースメディア「Business Insider Japan」やテクノロジー&製品情報メディア「GIZMODO」、ダイバーシティ推進プロジェクト「MASHING UP」など、ターゲット・コミュニティにむけた10のメディアブランドを展開。
株式会社インフォバーンは、企業のデジタルブランディング全般を支援するデジタルエージェンシー。UX戦略、オウンドメディアの構築・運営、ネイティブアドなどのメディアプランニングをワンストップで提供しています。
このたびShifterを導入いただいた「MASHING UP」というイベントサイトは、メディアジーンが運営事務局となりサイトを制作しています。

今回の取材では、イベント運営やサイト制作、Shifter導入に関わった3名のみなさんにお話を伺いました。

  • インフォバーングループ本社 大川 省太 様(マネージャー)
  • インフォバーン 中谷 智美 様(テクニカルディレクター)
  • メディアジーン 柏木 朋子 様(ディレクター)

ファシリテーター:necco 阿部 文人(CEO・クリエイティブディレクター・デザインエンジニア)
撮影・文章・校正:necco 夏井ひとみ(エディター・フォトグラファー)


Shifter導入の概要

メディアジーン様とインフォバーン様が企画・運営しているイベントサイトの問題解決のためのフルリニューアルをお手伝いしました。

【対象のサイト】
MASHING UP vol.3 https://conference.mashingup.jp/

【導入時の課題】
既存で利用している有料テーマに起因する課題

  • カスタムフィールドやカスタマイズしたプラグインがパフォーマンスのボトルネックとなり、WordPressの更新ができない。
  • エンジニア以外でもコンテンツが作れるメリットがある反面、実現できるデザインや構成に制限がある。

サーバー保守に関する課題

  • 事業拡大に伴い、メンテナンスのリソース不足が課題だった。
  • アウトソースにかかっているコストを削減したい。

サイト制作に関する課題

  • 制作を内製するために有料テーマの利用を統一していたが、今後は制作をアウトソースしたい。
  • スピーカー情報の登録、イベントのタイムテーブル作成、サポーターページのバナーの設置と差し替えのためのカスタマイズが必要。

【実施したこと】
既存で利用している有料テーマに起因する課題解決

  • スピーカー情報の登録・イベントのタイムテーブル作成・サポーターページのバナーの設置など、今後共通して利用できる機能のプラグインによる標準化をおこなった。
  • サイト制作をアウトソースしやすくするため、有料テーマを共通で利用するのではなく、制作会社ごとに得意なテーマを利用しつつ、プラグインはインフォバーンさん指定のものを利用するようサイト構築のルールを見直した。

サーバー保守に関する課題解決
Shifterを利用してサーバーとWordPressの手間と保守費用をカットした。


イベントの熱量を発信するメディアを持っていることが大きな強み

まずはイベントについて教えてください。
MASHING UPはどんなイベントで、どういった経緯でスタートされましたか?デジタルキューブは「Shifter Meetup」というShifterユーザー同士の交流と学びのイベント、neccoは「CaT」というクリエイターのための勉強会イベントを企画・運営しているので大変興味があります。

大川:弊社はメディア企業で、複数のメディアブランドを運営しています。通常はウェブメディアからイベントが派生するケースが多いですが、MASHING UPはそうではなく、イベントからメディアが立ち上がりました。2018年12月に第1回を開催し、前身の「カフェグローブ」というメディアをMASHING UP(https://www.mashingup.jp/)と名前を変えてリニューアルしたんです。

MASHING UPは女性を中心としたイベントです。日本では「女性の活躍推進」や「女性の社会進出」などといわれて久しく、それに関するイベントも数多く存在します。しかし、そのなかの「働き方」や「ハラスメント」などといったひとつひとつの問題は、社会全体で取り組むべき課題であるのに分断されて実施されています。それをすべてつなげて、ひとつのイベントとして取り組もうというのがMASHING UPです。

サイトを見るとスピーカーの数がものすごく多いですし、会場の規模も大きいですよね。初回からこの規模で開催されたんですか?

大川:はい。会場は、過去3回とも渋谷のトランクホテルで開催しています。渋谷という場所が多様性に富んでいること、また、渋谷に弊社オフィスを構えていることもあり、イメージが定着するまでは会場も渋谷にこだわりました。多い回では、2日間で約1,000人の参加者にご来場いただき、スピーカーの数も100名を超えました。

赤塚:セッションだけでなく相談やメンタリングなどもありますよね。スピーカーさんの業種もさまざまですが、どんな方法で人選されているんですか。

大川:人選については、さまざまな分野の専門家や有識者にアドバイザリーボードとして参加いただき、アドバイスをもらっています。スピーカーのなかには、誰もが知っていて話を聞きたいと思える有名人はもちろん、新しい取り組みをしている“知る人ぞ知る人”もいます。そういった異なる性別・年齢・業種・国籍の人たちからアイデアやネットワークを提供していただき、それらをmash upする(混ぜ合わせる)ことで生き方や働き方についてのヒントを得てもらいたい。それがイベントの大きな趣旨です。

MASHING UPはもともと何らかのマーケティングやブランディングの意図があって発足されたかと思いますが、どんな意図があるのでしょうか。

大川:私たちはデジタルやインターネットを主戦場としてきたからこそ、さまざまな情報があふれる現代のネット社会のなかで“何が真実か”という信頼性が重要だと強く実感しています。ウェブメディアはPV数で良し悪しを判断されることが多いですが、メディアとしての価値がどのくらいあるのかは数字だけで測れるものではありません。私たちは、メディアは“ユーザーと一緒に作っていくコミュニティ”だと考えています。そのためにはオンラインだけでなくオフライン、つまりリアルの場でつながり、ユーザーを可視化することが重要です。そんな意図で発足したのがMASHING UPです。リアルで集まることでユーザー同士が熱量を共有しあい、それを可視化してデジタルのコンテンツにしていく。たとえ100人しか集まらなくても、100人の熱量がそこにあるということが読者に伝わると、PV数が少なくてもメディアとしての質は変わってくるんですよね。

弊社は代表の今田が女性ということもあり、女性の活躍について考えさせられる機会が多くあります。世の中には「女性が活躍しなくちゃいけない」「男性と同等にならなくてはいけない」といった文脈のダイバーシティがありますよね。そうではなく、今田は「女性がしなやかに生きられるように」という言葉を使っているんです。私も「しなやか」という言葉を気に入っていて、“女性をはじめとする多様な人々がしなやかに活躍できる社会”を実現するためには、ひとつの業界・業種にしばられず、さまざまな場所で熱量を共有することが重要だと思っています。それを実現し、可視化できる場として私たちはリアルを選び、イベントからスタートしたんです。ただ、イベントは良くも悪くもフローとして流れてしまいやすいですよね。それを格納する場所がメディアなんです。イベントを開催して「はい終了」ではなく、メディアを持っているのが私たちの強みです。

イベントにおいて最も大事なのは、続けていくこと

なるほど。neccoは私以外のスタッフが全員女性なので、そういった課題にもっときちんと取り組まないといけないなと思いました。MASHING UPはイベントとしてKPIを定めたり、目標を設定されていますか?

大川:動員数などの目標はありつつも、具体的なKPIは定めていません。ただ、サステナブル(持続可能)でなくてはいけないという意識があります。こういったイベントを続けていくためには、一定の売り上げが必要だと思っています。続けていけるようにファンを増やし、参加者のみなさんに「また行きたい」と思っていただくこと。もちろんビジネスとしても続けていけるだけの結果を出す。ビジネスとして成立しているからこそ、続けていこうと思えるんですよね。

小賀:熱量=関心軸をキープすることが、続けることだったりしますよね。2回目があるから3回目、3回目があるから4回目がある。3回目を見た人が「私も登壇したい」と次回スピーカーになったり、参加できなかった人が参加者の話を聞いて「私も行ってみたい」とか「今度一緒に行こう」となる。前回の開催がトリガーになったことによって新たな輪が広がり、もしくはリターンしていく。それが熱量のはかり方ですよね。なので、少なくとも2回はやってみないとわからない。だから結果的に、続けるということが目標になるんですよね。次をどんどんポジティブな状態にしていくことが大事だと思います。

大川:その間をつなぐコミュニケーションの場が、メディアがもつ役割のひとつなんですよね。熱量は時間とともに減ってきてしまうので、きちんとアーカイブし、それを保ちながら、もしくは投下することで熱量を回復させながら次の場に持ってきていただく。

小賀:ぼくらも小さなミートアップやコミュニティなど数多くのイベントを運営してきましたが、イベント当日は必ずハッシュタグをつけてツイートしてもらい、イベントが終わったらまとめ記事を残しています。これらをやるとやらないとでは全然違いますよね。それを考えると、続けるためのメディアがあるということは大きな強みですね。みなさんの事業とイベント・メディアの3つが、高い次元でコミュニケーションが取れているという点がおもしろいと感じました。

大川:当たり前のことですが、SNSなどの個人もメディアのひとつです。イベントに参加しようと思っている人は、自分の意見を発信したい人が多いように思います。メディアがアーカイブされていれば、自分と紐づけて発信ができる。そうすると単純に参加してきた以上の発信ができます。「おもしろいと思ったセッションが記事になった」「この部分にすごく共感した」などの投稿って多いですよね。リアルタイムではもちろん、終わった後も、記事を読み返すことでまた思い出して整理されることもあります。

小賀:登壇者のレポートや記事に対してのツイートなど、ひとこと投稿しただけでもそれがメディアとなり「自分ごと」になる。これが非常に大事ですね。他人のやってるイベントにただ座って聴いているだけでなく、自分も参加していることを実感できますね。

赤塚:熱量が高いコアなファンがたくさん発信してくれて、その火種が周りに広がっていく。そこからは焚き火ですね。

大川:そうですね。火種となるコアなファンが参加してくれることで、それこそ焚き火のように広がっていきます。参加者のなかには毎回参加してくれる方や複数回来てくれる方もいますが、実は初参加の方が半数を占めているんです。そのなかで輪をつくり、さらに広げていくことが重要なんですよね。


コーディングしなくてもサイトを制作できる体制にしたかった

それではここからShifterについてお聞きします。Shifterを導入する前は、どんな方法でサイトを制作されていたんですか。

柏木:MASHING UPのサイトはもともとWordPressでできていて、インフラはGCPというGoogleのクラウド、テーマは有料のテンプレートを使っていました。結構カスタマイズをしていたのですが、その影響でテーマのアップデートに対応できなくなってしまいました。イベントの規模も大きくなっていくなかで、「一体どうすればいいの?」という事態に陥ってしまったんです。

中谷:イベントサイトなのでスピーカーの入れ替えが多く、情報がどんどん増えていきます。そのたびにエンジニアに頼むのは時間も手間もコストもかかるので、できればコーディングしなくてもつくれるものを探していました。そんなとき、知人からShifterという便利なものがあるという情報を聞き、「Shifter Meetup」に参加してみたんです。Shifterの詳しい内容を知って「これだ!」と思い、そのまま懇親会にも参加しました(笑)。

小賀:懇親会では弊社のエンジニアも同席し、ビールを飲みながら中谷さんからお話を伺い、「Shifterならインフラの部分を解決できるし、ついでにテーマの部分もご提案しますよ」という流れになりました。

中谷:テーマも続けるかどうか悩んでいたんです。魔改造されたテーマを運用し続けていくことはリスクがあるし、コンテンツを出すためにコードを書かなければいけないという状況はツライ。ちょっとここ変えたいんだけど、となったときにデザイナーとエンジニアをアサインしてスケジュール立てて…というフローは時間も手間もかかります。

赤塚:そこで、「ここは毎回変えるな、という部分はCMS上で変えられるように作っちゃいましょう」とご提案したんですよね。

機能が制限されているからこそ、もっと価値のある業務に集中できる

実際にShifterを導入してみてどうですか?使ってみた感触や、良い点悪い点含めてお聞かせください。

柏木:Shifter独特のやりかたがあるので、まずは作業を担当するスタッフにマニュアルを配って説明しました。みんな最初は戸惑いましたが、難しい作業というわけではないですし、頻繁に更新しているので使っているうちに慣れてきましたね。今では問題なく運用できています。「まだOK出ていないのに公開しちゃった」「間違えて上書きしちゃった」などといった事故も起きていません。

今まではそういった事故が多かったんですか?

柏木:これまでは体制的な問題が大きく、編集を担当するスタッフと実際に更新するスタッフが別だったので、「早くアップしてほしい」「もう少し待って」など、齟齬が生じることもありました。更新権限を多くのスタッフが持っていたので、ワークフロー的な問題もあったんです。

大川:今回のShifter導入に際して、ワークフローから整備することができてよかったです。もちろん他にも見直す点はあると思いますが、ワークフローを整えながらリニューアルでき、いい意味で脱属人化の一歩を踏み出せました。

赤塚:WordPressを静的化するShifterのコンセプトや設計が、ワークフローの見直しにも良い影響を与えているということですね。「デプロイ」や「ジェネレート」って普段聞かない言葉だと思いますが、みなさん理解できましたか?また、使いづらいなどの違和感があったら教えてほしいです。

柏木:確かにあまり聞かない言葉なのではじめはみんな頭にハテナが浮かんでいましたが、思ったよりも早く慣れたようです。本番化するにあたって手間がワンステップ増えてはいますが、全体的に見るとこれまでよりスムーズになっています。Shifterに対して不満があがっているということもありません。

小賀:ひとつ新しい機能が入ってきたことに関しては「ここを押せばいいんだよね」くらいで解決できますし、押す箇所がひとつしかないので迷いがないですよね。

大川:複数名が編集して動かすことが多い場合、一定のルールがほしいんですよね。ルールがあれば、否が応でもそうせざるをえません。ルールがないとサイトをつくることに時間をかけてしまい、イベントを成功させるという本来の目的に注力できませんから。一番大事なのは、“イベントに興味を持っている方が、情報をきちんと見ることができる状態”であること。価値のある仕事に集中する環境をつくるためにも、ルールは決まっていたほうがありがたいんです。


Shifter導入でワークフローの整理と98.5%のコストダウンが実現!

中谷さんは、Shifterを入れたことでどんな変化がありましたか?

中谷:私があまり動かなくてよくなりました。

一同:すごい!中谷さんの仕事を取っちゃいましたね(笑)。

小賀:これは重要ですね。仕事がなくなったということは、自分の時間をじゅうぶん確保できるようになったということ。それは中谷さんがMeetupに参加して懇親会でビールを飲んだから(笑)。自分が使える時間を最大化するために自らアイデアを持ってきたというのは、一番の功績かもしれませんよ。

中谷:そうですね。前任のエンジニアから引き継いだものの、私はもともとはフロントエンドエンジニアなのでインフラは詳しくありません。そのため保守をベンダーさんにお願いしていて、毎月その費用がかかっていました。何かあった際には私が窓口になり連絡や指示出し、スケジューリングやハンドリングをして…。Shifter導入後はその業務自体が必要なくなり、保守費用もゼロになりました。インフラ面の運用保守費用は、数字にすると98.5%程度のコストカットになります。

98.5%… !? すばらしい数字ですね!
では逆に、Shifterを入れてから新しくやるようになった仕事はありますか?

中谷:イベントサイトのほかにも「こんな大規模のインフラ必要かな?」というサイトがあったので、それらを見直し、Shifterに移して改善する提案をしたりしています。

小賀:コストと労力の最適化ですね。それらを動かして管理するためのコストやリソース、調整の時間などを監査役のように見極めて改善していくのって大事ですよね。コストと時間効率の監査役になれる人が会社に一人いるというのは、割といいかもしれません。それまでつきっきりで作業していた人が、一人また一人と解放されていくんですよね。

人的コストも削減されましたか?

大川:トータルで減ったかと言われると把握できていませんが、先ほども話したようにワークフローが整理できたことで、各スタッフの作業コストやリスクが分散できました。インフラ担当がいなくても運営できる状態になったというのが大きいですね。
また、ひとつのプラットフォームとしてスイッチできるとなれば、ほかのイベントサイトもShifterに移して横展開ができます。イベントによって型だけを決めてしまい、さらに要望にあわせてデザインをカスタマイズして展開していくとう効率的な方法をとることができます。イベントを多く運営している弊社にとって、横展開できるということが重要なんです。
本番の1年近く前から準備を始めるイベントもありますが、テーマやコンセプトが決まり明文化されてサイトデザインに落とし込める状態になるのは、ずいぶん後なんですよね。どのイベントサイトも機能はある程度同じですし、あとは見せ方の問題になってくるので、決まっているものだけで準備できるようにしておきたいんです。

小賀:登壇者の情報やニュースの更新などが揃っていれば、ティザーサイトである程度公開できますしね。

今後追加したいコンテンツや機能はありますか?

柏木:MASHING UPではないのですが、間もなく「BEYOND MILLENNIALS 2020」というイベントのサイトが公開となります。

これは機能や中身はShifterですが、上物はまだ準備中でティザー状態にしています。ここに、SNSのタイムラインを出力する機能をMASHING UPから逆輸入したいと思っています。いわゆるソーシャル上の熱量をキュレートする機能ですね。

大川:イベントの第三者評価って、レビューサイトでもない限りわからないじゃないですか。映画などを観たあとに、自分と同じ意見や感想を持っている人はいるかな?と思ってレビューを探したりします。イベントもせめてSNSなどで情報があると便利ですよね。SNSの意見が集まっている状態というのは、サイトがそのまま財産になります。

赤塚:みなさんには学びを活かして抽出する力がありますよね。展開の仕方としては理想的です。

では、最後の質問です。みなさんは同じような悩みを持っている人にShifterを紹介するとしたら、どんな点をオススメしますか?

中谷:インフラ面やWordPressの保守に関するコストはかなり抑えられますね。サーバーの運用費がぐっと下がりました。私が担当している受託の案件は、ほとんどAWSを使い企業ごとに異なる環境をつくり、監視は自分たちでできないのでベンダーさんにお願いしています。大企業になればなるほどセキュリティや条件が変わってくるため、そこそこお金がかかるんですよね。細かい対応ができるというメリットもありますが、正直、WordPressのサイトでここまでの機能は必要ないのでは?という構成になっているものも多いです。
Shifterの場合はWordPress用につくりこまれていますし、Shifterを使ってポチッとやれば作業は必要ありません。下手にオーダーするよりもシンプルでいいですしね。

では、柏木さんだったら同じ部署の人やお客さんにどう勧めますか?

柏木:価格感は社内交渉しやすい材料ではありますね。それから、テクニカルディレクターやエンジニアに稼働をかける必要がなくなりました。弊社の場合、“ディレクターくらいのポジションがいれば導入して運営まで自走できる”ものになっていると思います。デジタルキューブさんには、使い方や疑問点などいろいろとサポートしてくださり助かりました。

小賀:全く触ったことのない人はさすがに厳しいでしょうが、ディレクションをやっている人など、全体的な感触を知っている人や次どうするかといった判断ができる人だったら、おそらく使えますよね。サイトを作って運用するというところまで持っていけると思います。

お二人のお話をまとめると、Shifterへ移行したことで、中谷さんはサーバーやミドルウェアの管理をする必要がなくなり「サーバー保守に関する課題」が解決され、柏木さんは静的運用ができるようになり、速度やセキュリティ、WordPressのアップデートを含めた「サイト制作に関する課題」が解決されたということですね。

最後に大川さんはいかがですか?

大川:イベントの運営やサイト制作、横展開も含め事業全体のスピードをどんどん上げていかないと、時代の流れに乗れずタイミングを逃してしまいます。ビジネスとしてモジュール化できるものはどんどんしてしまって、上物は新しいものを考えるということをしないと追いつけません。Shifterなら時間もコストも最小限におさえ、本来力を入れるべきところに注力できます。ワークフローも整備できるから、そこでつまづかずに本質的なクリエイティブを目指していけますね。

なるほど!サーバー管理とサイト制作の課題が解消されたおかげで、結果的に、本質的なクリエイティブを目指せる体制が整ったんですね。Shifterの恩恵を最大限に受けていますね。最後にとてもいい締めをありがとうございました。


取材後記(necco 阿部 文人)

今回のインフォバーンさんとメディアジーンさんは、僕らneccoの超上位互換で先を行く会社だなという衝撃がまずは大きかったです。お客さまのウェブサイトの制作や自社メディアの展開、メディアからイベント、イベントからメディアへと幾多の企画を立ち上げ、突き進んでいる企業です。見習うことばかりのお話をたくさん聴かせていただきました。

その中でも今回は、参加者数およそ1,000名、スピーカー数100名以上の大規模イベントのイベント兼メディアにも活用されているMASHING UPのShifter移行のお話でした。記事を書く人はもちろん、スピーカーやタイムテーブルといった情報を更新する人など、多くの人が関わるウェブサイト運用に使われたShifter。そのなかで真価を発揮し、かつ他のウェブサイトへの利用や他部署へのコスト削減提案など、横に横にその良さが伝染、Shiftしていきました。

コストが下がること、使いやすくなること、サイトの表示が速いこと、WordPressの運用がほぼなくなってしまうこと、どれも素晴らしいことです。でもこれらに社員さんの労力を多く使うことは本来のインフォバーンさんやメディアジーンさんの仕事ではないはずです。

Shifter導入後の変化という話のなかで中谷さんが言っていた「私があまり動かなくてよくなりました」という言葉、まさにこれが大切で、社員さんが本来の業務にあたることができることが何よりも重要です。やらなくてもいい仕事がなくなったことでコストの大幅な削減を生み出し、本来の業務にもあたることができるので売上向上が見込めそうです。

コスト削減しつつ、売上を増やす。

本来ならトレードオフに見えるこの関係も、本事例においてはShifterが生み出したと言っていいと思います。

1月に行われるBEYOND MILLENNIALS 2020も楽しみです。大川さん、中谷さん、柏木さん、貴重なお話ありがとうございました!


ファシリテーター:necco 阿部 文人
撮影・文章・校正:necco 夏井ひとみ
株式会社necco
https://necco.co/

https://www.getshifter.io/

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